モンクス(修道士)ベンチ
背板をたたむと天板に変形。
座板を持ち上げると収納スペース。
モンク(修道士)たちが使っていた機能家具を原型とするのでこう呼ばれています。
座することができ、背もたれが天板に変ってテーブルとしても使え、座面の下は収納櫃になっています。
修道院に入るとき1つだけ自分の家具を持ち込むことが許可されていた修道士が、3通りの使い道のあるこの家具を好んで持ち込んだ為、のちにモンクスベンチと呼ばれるようになりました。 17世紀中期頃に発したこの家具は、当初は装飾性のない家具でした。
修道僧たちにとっては家具に装飾は必要がなかったからです。
しかし後年、そのユニークな意匠に目をつけた家具メーカーにより、様々な装飾を施したものが作られてゆくことになります。
それらは玄関ホールやリビングなどに置くこともできる家具として人気を博しました。